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「こんなものが書けるなんてすごい!」
「……」
私の妄想の塊だよ?
そんなものをいっぱい創作していること自体が、私が皆から敬遠される原因なのに。
誰にも、先生とか家族にさえまともな反応をもらえなかったその詩を。
すごいだなんて。
「変な人」
しまった、という顔をする変人帽子さん。
「気を悪くしたのならごめんなさい。あの、……私をこの部活に入れてくれませんか?」
!!!
なんと急展開。
「機嫌悪くしたとかじゃないんです。ただちょっとびっくりしただけ。良いんですか、こんな部活に入っても」
「はい!!」
地味部にふさわしくないくらい綺麗な目の輝き。
と、ここで私はあることに気がついた。
「あなたの名前聞いてない……」
「あ、忘れてた。中原日佳です」
「日佳さん、よろしくお願いします」
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