5943人が本棚に入れています
本棚に追加
/841ページ
街に一歩踏み出せば、そこは活気であふれていた。
棒手ふりだったり、見世物屋だったり、呉服屋に甘味どころ。
そしてそこに住まう人々。
ようやく『生きた』街を実感することができた。
それに私が歩いていても別に誰も気にすることはない。
たまに商人に声を掛けられるがそれくらいだ。
私は完璧に京に溶け込めていた。
さすがにきゅうり一本ではお腹がすいたので、甘味どころに寄ることにした。
何を隠そう私は乙女である。
甘いものは大好きなのだ。
.
最初のコメントを投稿しよう!