プロローグ

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『私メリーさん、いま〇〇駅にいるの』 『私メリーさん、いま〇〇高校の前にいるの』 『私メリーさん、いま〇〇教室にいるの』 『私メリーさん、いまあなたの後ろにいるの』 『私メリーさん、さっきからあなたの後ろにいるの』 『私メリーさん、あなたの後ろにいるんですけどー、もしもーし』 『もしもーし、メリーさんですよーいい加減気付いて下さーい』 『メリーです……、取り憑いた人が鈍過ぎます……』 『うー、一日一回くらいは後ろ見るもんでしょ普通!』 『ほらほら、あのおじさんとかめっちゃ私のこと見てるよ!』 『な、なんでうつぶせで寝るの!いい加減こっち見なさいよ!』 『えぅ…ぐすん……メ、メリーです。この録音聞いたらでいいので後ろ見て下さい』 俺は背後の気配を感じると、振り向かずに家を出た。 その日俺の背後には、半べそかきながら後ろをついてくる少女がいたらしい。 .
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