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───‐‐‐5日前‐‐‐
王の間にて
ーーーー“コンコン"ーーー二人が扉を叩くと、中から「入れ」と言う国王の声が聞え扉を開け二人は王の元へ歩いて行と、膝まづき「国王陛下……シグナル・シード及び」「シルビア・メイト……」『只今参上致しました。』二人はそう言うと目前にいる国王に一礼をした。
すると国王も小さく頷いて「ああ。待っておった。」と微笑み言った。
………暫しの沈黙……
シグナル「国王陛下。お話があると伺いましたが?」
沈黙を一番最初に破り言ったのはシグナルだった。
シルビアもそれに続いた。
シルビア「至急と申されたからには、重用な御用と思われますが…?」
二人が聞くと、王は少しの間を空けて話始めた。
王「……お前達は近頃世界の闇の力が日々強まっているのを知っているな?」
それを聞いた二人は国王の要件とは何か、悟った。
シグナル・シルビア『はい!』二人はそう力強く返答をした。
それにシルビアが付け足すように言った。
シルビア「…そのため、闇に属する者達が日に日に力を増し、数も増加している"というものですね?」
それにシグナルも続く。
シグナル「そしてその元凶でもありそいつらの長でもあるのは魔神王と名乗る正体不明の存在ですよね?」
その言葉に国王は静かに頷き更に続けた。
王「そう。その闇の力増幅の元凶である魔神王を倒し、増大している闇の力を浄化してきて貰いたのだが、其のためには先ず東西南北の各々に眠っている聖真神獣の力が必要なのだ。」
二人は国王の言葉を予想していた。
が、それでも少しばかり{聖真神獣}の名を聞いただけで二人は眉間にシワを寄せた
シグナル「先ずはその聖真神獣と契約をかわしてくればよろしいのですね」
シグナルが言った。
王「うむ。先ずは東の聖真神獣である青龍神だ。」
シグナルとシルビア静かに頷いて了承の意を表した。
‐‐‐‐‐‐と、まぁこんな感じで二人が長旅に出てきて早5日……陽も傾き始めたころ、一つ目の街が見えてきた。
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