※プロローグ

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世の中には様々な動物が存在する。 イヌ、ネコ、ウシにライオン…。 とてもじゃないが、数えきれる量ではない。 そんな数えきれない動物の中で、僕が一番嫌いなモノ。 それは…----- ニンゲン。 もちろん、今の自分だってニンゲンだ。 だが、嫌いだ。 不可解な行動ばかりをとり、それをさも当然とばかりに悠々と暮らしている。 周りの苦労、被害も知らずに。 それをもう何万も…ずっとずっと繰り返している。 いわば、進化なんてニンゲンにはないんだ。 ただ同じ事を延々と繰り返す。 ただ同じ過ちを延々と繰り返す。 他の動物より、相当理解力が少ない。 そんなニンゲンが僕は理解できない。 馬鹿馬鹿しくて理解したくもないが。 だが… 「…わからないな」 暗い暗い部屋で独り呟けば、それはすべて空気に溶け込んでいく。 嗚呼、わからない。 理解できない。 そんなニンゲンが、僕は動物の中で一番… 大嫌いだ。 _
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