プロローグ

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川の上の生き物はおおきく息を吸った。 「~♪ ~~♪ ♪~~~♪ ~~♪♪~♪ ♪~♪」 ただ聞いていれば歌とわからないだろう。 だが少女には、はっきりと歌として聞こえた。 その歌は川に近づいていた少年にも聞こえていた。 ――この森は   きれいな声が   響き合っている   壊されなければいいのに   そうすれば   光は消えないから そう訴えるように。
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