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「オサムー、バスケの試合見に行かない?」
「行かない」
間髪入れずに答える愛美、その答えに露骨に顔を歪めたのは愛美に問いかけをした友達のユカで。
「そんな顔すんなブス、テリヤキソース付いてんぞ」
「付けてんだよ、何で嫌なわけ」
「三年間で学んだじゃん?女子のスポーツとかまじホラーでしかねーべ?」
愛美は鼻で笑いながら、椅子に深く座り直す。マジバの椅子座り心地悪ー、とケタケタ笑う愛美にユカはにやにやとした視線を向けた。
「男バスなんだけどなぁー」
「まっじで!!?」
「うるせーよ」
「ごめん、つか、え?」
よく理解しきれていないであろう愛美にユカは続きを話し始める。
「モデルの黄瀬くん居るじゃん?」
「あぁ、身長超高い?バスケやってるらしいね・・・・・・」
愛美は動きを息を止めた。
「え、え、え」
「練習試合見に行かない?」
刹那、愛美の悲鳴がマジバに響いた。
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