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寒い……体が動かない。
体が痛い……誰か助けて……
目は覚めてるはずなのに、異様な怠さと体中の痛み、そして言葉に表せないほどの寒気がして意識がハッキリとしない。
下はとても冷たかった。
コンクリートだろうか。少しボコボコしている。
ぼんやりとそんなことを考えていると、遠くの方から犬が唸るような声……否、それよりも、もっと低い。
そして、複数の足音。
どんどんこちらに近付いてくる。
動かない体を無理矢理動かして、かろうじて目を開ける。
すると、狼だろうか。
数え切れないほどの数が私を中心に囲んでいた。
そして、周囲を警戒しているようだった。
だが、少しずつ私を囲む輪は狭まっていき、ついにはあと10センチというところまで囲まれてしまった。
でも、そうなったところで私には逃げ出す体力もないようだ。
声を出そうとしてもまるで音にならない。
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