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第103話
数日後
俺
「行くか」ガシャ
恋香
「う、うん」
飛鳥
「いざ行かんどこかへ!」
夕紀
「……」
俺
「何だ夕紀」
夕紀
「あの、お姉さん迎えに行くんですよね?」
飛鳥
「そだよー!」
夕紀
「何ですその、雪山の遭難者を救助するかのような装備は」
俺
「正にその通りだな」
恋香
「これ、俺くんのお父さんが趣味で買ったのだからね」
飛鳥
「寧ろ趣味かどうかも分からないっ!」
俺
「あの姉は平気で山や海を渡るんだわ」
夕紀
「ドル○ゲスみたいですね」
俺
「誰が海を歩くと言ったんだ」
飛鳥
「最寄り駅で降りたはずなのに、更に電車に乗るからねー!」
恋香
「確か、北海道まで行った事もあったっけ」
夕紀
「それもう方向音痴以前の問題ですよね!?」
俺
「頭のネジが5本ぐらい抜けてんだろ」
夕紀
「そんな人の弟がこれですか」
俺
「やかましわ」
飛鳥
「ところで」
俺
「んぁ?」
飛鳥
「いつもの事ながら周りの目が痛いねっ!」
俺
「逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ逃げちゃ駄目だ」
恋香
「あ、あはは……」
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