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第107話
俺
「今回は夕紀からか」
夕紀
「はいっ!」
俺
「しかしどこにいるやら」
夕紀
「そもそもどんな容姿なんですか?」
俺
「さっき見ただろ」
夕紀
「一瞬で見えたあなた達がおかしいです」
俺
「そうか」
夕紀
「はい」
俺
「じゃあ探すか」
夕紀
「だから教えてくださいよ!?」
俺
「そこまで夕紀がせがむなら仕方ない」
夕紀
「何で私が悪いみたいになってるんでしょうか」
俺
「黒長髪のサイドテール、鋭い目付き、そしてジャージだ」
夕紀
「……何か最後に変なのが来た気がします」
俺
「都会の真ん中でも全身ジャージを着て歩いてた姿には、畏怖の念さえ抱いたね」
夕紀
「度胸があると言いますか、何というか」
俺
「マイジャージが20着ぐらいあると思うぞ」
夕紀
「そんなにどうする気ですか!?」
俺
「布教にも鑑賞にも、洋服としても使ってるらしい」
夕紀
「ジャージにそんな利用法が……!」
夕紀
「でも」
俺
「んぁ?」
夕紀
「鑑賞してどうするんです?」
俺
「そいつは本人に聞いてくれ」
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