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第109話
俺
「何か向こうが騒がしいな」
夕紀
「行ってみますか?」
テクテク
俺
「わぉ」
夕紀
「ひゃっ……」
黒モヒカン
「アァン!? 何じゃワレどもは!!」
白モヒカン
「とりあえずそっちの女は置いてけやぁ!!」
夕紀
「ま、全く文脈が分からないです……」
俺
「何だお前ら」
黒モヒカン
「俺たちゃこの辺を牛耳る二人組よぉ!」
白モヒカン
「とりあえずそっちの女は置いてけやぁ!!」
夕紀
「って言われてますが……」
俺
「あぁ、ホモか」
黒モヒカン
「何ぬかしてんだテメェ!?」
白モヒカン
「とりあえずそっちの女は置いてけやぁ!!」
夕紀
「下、見せましょうか?」
俺
「堂々と何を言ってんだお前は」
黒モヒカン
「さっきからゴチャゴチャと……男は倒れてりゃ良いんだよ!!」ブンッ
俺
「殴りっ」バキッ
夕紀
「俺ー!!」
夕紀
「しっかりしてください! 墓石は何が良いですか!」
俺
「早いわ色々と」
黒モヒカン
「なかなか頑丈らしいな……だが」
白モヒカン
「女は置いてけやぁ!!」ブンッ
パシッ
「ハッ!!」ドカッ
黒白モヒカン
「ひでぶっ!」
夕紀
「え……?」
俺
「……あはは、見事なまでの少年漫画の主人公だな」
「第一声がそれか」
俺
「悪い悪い、助かったわ姉ちゃん」
「全く、放っとけば良かったか」
夕紀
「え、もしかしてこの人が……」
凛
「私は俺の姉の凛だ、よろしくな」
夕紀
「よ、よろしくお願い申し上げます!」
俺
「何故謙譲語」
凛
「ところで」
夕紀
「は、はい?」
凛
「あなた、俺の彼女か?」
夕紀
「そうなんですか?」
俺
「違います」
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