第101話~

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第109話 俺 「何か向こうが騒がしいな」 夕紀 「行ってみますか?」 テクテク 俺 「わぉ」 夕紀 「ひゃっ……」 黒モヒカン 「アァン!? 何じゃワレどもは!!」 白モヒカン 「とりあえずそっちの女は置いてけやぁ!!」 夕紀 「ま、全く文脈が分からないです……」 俺 「何だお前ら」 黒モヒカン 「俺たちゃこの辺を牛耳る二人組よぉ!」 白モヒカン 「とりあえずそっちの女は置いてけやぁ!!」 夕紀 「って言われてますが……」 俺 「あぁ、ホモか」 黒モヒカン 「何ぬかしてんだテメェ!?」 白モヒカン 「とりあえずそっちの女は置いてけやぁ!!」 夕紀 「下、見せましょうか?」 俺 「堂々と何を言ってんだお前は」 黒モヒカン 「さっきからゴチャゴチャと……男は倒れてりゃ良いんだよ!!」ブンッ 俺 「殴りっ」バキッ 夕紀 「俺ー!!」 夕紀 「しっかりしてください! 墓石は何が良いですか!」 俺 「早いわ色々と」 黒モヒカン 「なかなか頑丈らしいな……だが」 白モヒカン 「女は置いてけやぁ!!」ブンッ パシッ 「ハッ!!」ドカッ 黒白モヒカン 「ひでぶっ!」 夕紀 「え……?」 俺 「……あはは、見事なまでの少年漫画の主人公だな」 「第一声がそれか」 俺 「悪い悪い、助かったわ姉ちゃん」 「全く、放っとけば良かったか」 夕紀 「え、もしかしてこの人が……」 凛 「私は俺の姉の凛だ、よろしくな」 夕紀 「よ、よろしくお願い申し上げます!」 俺 「何故謙譲語」 凛 「ところで」 夕紀 「は、はい?」 凛 「あなた、俺の彼女か?」 夕紀 「そうなんですか?」 俺 「違います」
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