第101話~

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第111話 凛 「そしたら前方から悲鳴が聞こえてきてな」 夕紀 「それが私達ですか?」 凛 「犬が喧嘩していたんだ」 夕紀 「人ですらないですね!?」 俺 「そもそも俺達は悲鳴あげてないだろ」 凛 「まぁ喧嘩両成敗って事で」 夕紀 「犬達を殴ったんですか?」 凛 「いや、噛まれかけた」 俺 「両成敗されかけてどうすんだ」 凛 「で、逃げてきたら俺がいたわけだ」 夕紀 「経緯はいずれにせよ、帰ってきてこれて良かったですね」 俺 「今日は天変地異が起こる日か」 夕紀 「本当に、凛さんの事をどう思ってます?」 俺 「ドジョウかナマズみたいな」 夕紀 「どちらも地震のまえに兆候を起こす魚ですね」 俺 「そもそも姉ちゃんが無事に帰って来れた時点で怖いんだ」 凛 「失敬な」 俺 「自分が今までしてきた事を振り返ってみろ」 凛 「ただ帰ってきただけだな」 夕紀 「半分はあってますけども……」 凛 「あ、財布が無い」 俺 「また嫌な予感」 夕紀 「あ、あはは……」
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