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第113話
俺
「で」
凛
「ん?」
俺
「何しに帰ってきた」スチャ
凛
「さぁ、何だろうな」チャッ
夕紀
「お二人はどこからメリケンサックと木刀を取り出したんですか!?」
俺
「下がってろ夕紀、これは男と男の戦いだ」
夕紀
「そうなると、俺と私が戦う事になるんですが……」
凛
「私の願いはただ一つ」
俺
「俺達は……戦う運命にある!」
凛
「んなわけ無いだろ」ポコン
俺
「あだっ」
夕紀
「これ、どっちも偽物ですか」
凛
「何で私がお前と戦わなきゃならんのだ」
俺
「ノリ」
夕紀
「戻るのも早いですね……」
凛
「別に願いとか無いし」
俺
「夢の無い若者だな」
凛
「あるのは、俺に課すべき義務だけだ」
俺
「わけがわからないよ」
凛
「まぁまずこれを見ろ」
俺
「…………おぉ、受かってるじゃないか」
夕紀
「何ですかそれ」
凛
「教員採用試験の結果さ」
夕紀
「先生だったんですか、おめでとうございます!」
凛
「それほどでも、あるな」
夕紀
「こんな所が俺に似てます」
俺
「で、だ」
俺
「聞きたくないが何となく分かるが想像するなら爆発したいんだが、何で帰ってきた?」
夕紀
「どれだけ考えたくないんですか」
凛
「そんなの分かってるだろう」
凛
「私の赴任先は俺の高校だ」
俺
「爆発しろ」
凛
「校長のヅラが飛ぶぞ」
俺
「嫌だわそんなピンポイント爆発」
夕紀
「何故お二人はそんな事を知ってるんですか!?」
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