第101話~

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第114話 夕紀 「校長はズラだったんですね……」 凛 「よく言うだろ、ズラじゃない桂だ、って」 俺 「校長の名前は桂じゃないから」 凛 「ま、定番のネタだな」 夕紀 「定番にされました、うちの校長」 俺 「それで」 俺 「もう要件は済んだか」 凛 「何言ってんのかね、この弟は」 夕紀 「そうですよ、せっかく久々に会ったんだからもっと話をしたり……」 凛 「安心してくれ、話ならいくらでも出来る」 夕紀 「あ、うちの学校に赴任なさるんですもんね」 俺 「いや夕紀」 夕紀 「何ですか?」 俺 「お前は大切な事を落としている」 夕紀 「性別ですか?」 俺 「確かに落としているだろうが、それは拾って来い」 夕紀 「俺にいただけるなら」 俺 「何故に下腹部を見る、いただくって何の謙譲のつもりだ、そもそも何だろうが危ないんだが」 凛 「ツッコミ多いな」 凛 「まぁあれだ、せっかく近くに家族がいるのに、わざわざ別に住むなんて非効率だろう?」 夕紀 「え、じゃあまさか」 俺 「あーあー聞こえないー」 凛 「俺の家、というか実家に私は帰る」 夕紀 「ですって」 俺 「そげぶ」 凛 「そげぶ返し」 俺 「ひでぶっ」 夕紀 「何か色々混じってますが……」 俺 「俺は既に死んでいる」 凛 「更に追い打ちを掛けてやろうか?」 俺 「勘弁してください」 凛 「残念だ、何も無い」 夕紀 「何で言ったんですか」
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