107人が本棚に入れています
本棚に追加
第83話
飛鳥
「ごめんねー、お墓の掃除手伝ってもらって!」
俺
「うちもまだ行ってなかったし、丁度良いさ」
飛鳥
「墓石も輝いて見えるね!」
俺
「実際すげぇ磨いたからな」
飛鳥
「見よこの手のマメを!」
俺
「それはバット振ったマメだろうに」
飛鳥
「ばれた?」
俺
「ばれた」
飛鳥
「でもそれぐらい頑張ったんだし、少しは褒めてよー」
俺
「へーへー、んじゃ何か食って帰るか」
飛鳥
「了解しました隊長っ!」
俺
「誰が隊長……んぁ?」
飛鳥
「どうかした?」
俺
「何か人影が見えた気が」
飛鳥
「飼ってた猫の餌を取り上げようとして猫の爪が目に入って死んだ幽霊じゃない?」
俺
「なにそれこわい」
飛鳥
「まさに飼い猫に目を刺される!」
俺
「何がまさになんだ」
俺
「ま、良いか、さっさと帰るぞ」
飛鳥
「えー、こんなに気になる雰囲気出してるのにー?」
俺
「クレープでも食うか」
飛鳥
「ボクも行くっ!」
『感心な子達ですねぇ』
『全くだ、もっと見守っててやるか』
『あの子はそちらさんとどうなるかしら?』
『さぁてねぇ』
最初のコメントを投稿しよう!