金髪碧眼はエロい子だと僕の直感が告げる

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 それにしても、時間の流れとは恐ろしい。こうも美少女を待つことにワクワクテカテカしていたらあっという間に8時20分。  ここから学校へは、僕の全力疾走で10分もかからない。信号を全てひっかからずに行けたなら5分で着くことも可能。僕がこの一年無駄に遅刻しそうになったわけではないのだぞクラスメイト達よ。  僕の学校は8時30分までに学校にはいるとセーフなのだ。本来ならSHRが始まるのだが、授業に遅れなければ良いと言う、少しのお見逃しが存在している。  時間帯としてはもうそろそろ来ても良さそうな物なのだが。 「い、異常事態だ……」  ここまで完璧な準備をしたにもかかわらず、遅刻しそうな少女は見当たらない。それどころか通行人が見当たらない。  ハッ!フラグと言う大事な物を準備していないじゃないか!!ぼ、僕はなんてミスをしたんだ……  くそ、朝から待った僕の努力は徒労に終わると言うのか……  仕方が無い、これが僕なんだ、いつもいつもラブコメフラグは立たないのだから。 「全く、神よ私を見捨てるのか」  僕はそう呟いてトボトボ学校への道のりを歩き始めた瞬間である。 「く、くそヤバイ!!」  僕のいる交差点から二つ奥の十字路から、長い金髪を揺らしながら懸命に走る女の子の姿があった。  もう一度言う。“女の子”の姿があった。 「う、嘘だろ……」  僕の両目は2.0なのだが、僕の妄想と言う考えも捨てられない。だから僕は両目を擦ってから再び見つめる。  そこには、金髪の髪をなびかせ、紺のブレザーに赤いチェックのスカートという制服を来た女の子が間違い無く、確かにいた。 「つ、ついにフラグキターー!!」  思わず叫んでしまったが許してくれ、だが、問題は僕が飛び出すタイミングである。  一歩間違えればフラグをブレイクする事になりかねない。それだけは避けたい。
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