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真夏の体育館は有り得ないくらい暑い 「15分休憩!水分補給しっかりしろよ」 ボールとバッシユの音が止むと外からセミの鳴き声が聞こえる 「尊(たける) ドリンク!」 そう言いながら隣りに座ってきたのは幼なじみの『高原 希(のぞむ)』 「あぁ。ありがと」 俺と希(のぞむ)は幼稚園からのつきあいでお互い知らない事はないくらいの仲だ 「お前、宿題終わった?」 コイツがコレを聞く時は100%終わってない 「あと英語だけ。 教室に辞書置きっぱなしだから取り行ってくるわ」 「マジかよ! 後で写させて!!」 希(のぞむ)の叫びを無視しつつ、俺は教室に向かった
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