始まり

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トイレの奥へと続く真っ暗な廊下。 その先から、確かに音がした。 ・・もしかして・・ 源ちゃんが隠れている・・とか? 陽菜はそう考えると、ほっとしたような苛立つような気持になった。 ・・もうっ!! 待っててって言ったのに!! 私が怖がるところを見て、また笑っていたんだ! ・・ようしっ・・! 陽菜は降りようとしていた階段に背を向けた。 怖がっていたことを隠すように、暗い廊下を音を立てて歩き始めた。
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