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暗い廊下の突き当たりに、光が漏れ出している扉を見つけて陽菜はにやっとした。
本当は少し心細くなりかけていた自分の気持ちを奮い立たせる。
息を大きく吸い込んで・・。
「源ちゃん!ここだっ!」
ばんと勢いよく部屋に踏み込んだ。
「・・・っ!!!!」
しんと静まり返る室内。
部屋の奥にかけられた鏡が目に入って、陽菜は体が硬直した。
部屋の明かりが漏れていると思ったけれど、部屋は真っ黒で。
鏡が赤黒く、妖しく発光していた。
「・・・・。」
言葉を失って、陽菜は立ち尽くした。
室内に視線を走らせると、幾枚もお札が張られている。
天井や床や壁一面には、落書きされたかのような気味の悪い文字列や図形が描かれている。
陽菜は背筋がぞっとして、一歩後ろに下がった。
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