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・・早く・・部屋からでないと・・・!
でも・・・!
陽菜は鏡に魅せられたように、じっと視線を鏡に這わせた。
よく見ると小さく亀裂が走っている。
不思議に思って下を見ると、手のひらほどの大きさの欠片が床に転がっていた。
・・さっきの音は。これが欠けた音・・?
危ないと思うのに。
欠片を拾いたいという衝動を抑えきれない。
陽菜は、その欠片に震える手を伸ばした。
そのまま、欠けている部分にぴたっとはめる。
・・・あれ・・?
まだ足りないピースがある・・・?
陽菜は首を傾げた。
その瞬間。
鏡が一際激しく光った。
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