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「虹の国には一人じゃないと辿り着けないみたいだから。だから別れて欲しいんだよ」 冷めた紅茶の赤色。 アイスコーヒーの薄い黒。 支離滅裂なお馬鹿さんは、とにかく私と別れたいらしい。 思い切り暴言吐いたり思い切り頬を張ったりする気力もなくなるくらい、何だかとんでもなく馬鹿馬鹿しい状況だ。 「虹の国に到着したら手紙を書くからさ」 ……相変わらず私の言葉を無視して、私の方を見ようともしない。
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