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朝。
綾夢はメイドの呼び声で目が覚めた。
「…何だ。人が気持ちよく寝ている時に。」
綾夢は少々機嫌が悪くなった。
「申し訳ございません。金沢が至急お呼びくださいと申し上げたので。」
金沢とは純の事である。
純は綾夢の一番の側近で、綾夢からも信頼を受けている。
純が俺を呼ぶとは珍しい。
何か問題でもあったのだろうか。
広場に降りるとそこには既に純が待ち構えていた。
「おはようございます。綾夢様。」
物腰柔らかに純は一礼する。
「昨日私の機嫌を損ねたくせに態度は変えないな。」
純は傲慢知己にいう綾夢に腹がたったが、我慢した。
「申し訳ございません。緊急事態ですので。」
純はモニターの電源を点けた。
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