始まりの終わり

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「ふん。馬鹿らしい。」 綾夢が広間を出ていこうとすると、黒服でサングラスの男が道をふさいだ。 「…なんの真似だ?」 「彼らは日本で最も優秀なSP軍団サリオスの者達です。彼らならば、きっと綾夢様をお守りするでしょう。」 純はにっこりと微笑む。 綾夢は純の久々の笑顔に怪訝そうな目で対応する。 「私は子供か…やれやれ。わかった。んじゃいってくる。」 綾夢は身支度をし、SPの二人に囲まれて歩く。 「いってらっしゃいませ。」 扉がゆっくりとしまった後、純は付け足すようにゆっくりと呟いた。 「飢餓の旅へ…」
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