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豊は、次にパスタを口にした。
「うまい!」と豊は祐希に驚いた顔を向けた。
「ホント?」と祐希は豊の肩に手を置いて尋ねた。
「本当だよ。祐希って何でも出来るんだね。今日の写真だって最高だったしね」と豊は祐希を褒め称えた。
そして二人は祐希手作りのディナーを楽しみ、ワインでほろ酔い、いい気分になった。
「はい、プレゼント」と祐希は豊に小さな箱を渡した。
クロムハーツのブランドの包装紙を解き、中を見ると、クロスをかたどったシルバーのネックレスが入っていた。
「これ、俺、欲しかったんだ」
「前に言っていたから」
「高かったでしょ。絶対、大事にするから」と豊はネックレスをその場で直ぐに身につけた。
そして、豊は今日言おうとしていたことを口にしようとした。
「あのね」と豊が言うと同時に、祐希も同時に声を出していた。
二人は目を見合わせた。
「じゃあ、祐希から、どうぞ」
豊は、急ぐことはないと思い、先に祐希が話すよう促した。
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