前を向くということ

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虎は、相変わらず目覚めない!! もう駄目だ…絶体絶命だ…!!!!!! 理瀬さんは、更に俺に近付き 「さぁ、来るのよ、紅くん…」 と、俺に向かって手を伸ばす!!! 恐怖で声が出なくなる!! もう駄目だ…捕まる…!!!!!! その時。 「女の匂いがする」 虎はそう呟くと同時に、素早くソファーから起き上がった。 チキショー!!!それで目覚めるのかよ!!!! まぁいい…これでひと安心だ!!!! 虎は、理瀬さんを一目見るなり 眠そうだった目を、カッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! と見開く!!! そして 「うおぁあああ!!!!!!! 変な格好してるけど、マジでいい女――――――!!!!!!!!!!」 がばー!!!! 「きゃぁあああああああああっ!!!!!!!!????????」 一瞬にして、虎は理瀬さんに『モーレツな勢い』で『タックル』をくり出した!!!!!! どさっ!! そのまま、虎と共に 床に倒れる理瀬さん!!!! この状況だと、いつもならば虎を引き止める俺だけど 今は、俺の身に『修行』という名の殺人的な危険が迫っている!!!! 俺は息を吸い込み 虎に向かって言う!!!!! 「虎のアニキー!!!!! 頑張ってくださいでヤンスー!!!!!!!!!!」 すると虎は、その状態をキープしつつ 更にディープなタッチ・アンド・ホールドに取りかかりながら 頼もしい声で言う!!!!! 「おう…もちろんだぜ紅!!!! ここは俺に任せておけば万事オッケーだ!!!!」 さすがは虎のアニキでヤンス!!!! 頼りになりまくりでヤンスー!!!!
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