前を向くということ

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その瞬間 「だりゃぁあああっ!!!!!」 ダンッ!!! 「ぐふっ!!!????」 一瞬のうちに 理瀬さんは、虎を床に叩きつけていた…!!!! 「なっ…」 何が起こったのか分からず、虎は床に仰向けになったまま呆然とする…。 理瀬さんは、静かに立ち上がり 「…力任せに相手を倒そうとするなど、愚者のすることよ。 …修行が足りないわ…」 そして虎を見下ろし、理瀬さんは冷静な表情のまま言う。 「…貴方…。まだまだ未熟だけれど、それなりのセンスはあるみたいね。 …いいわ。貴方も、紅くんと一緒に来なさい」 すると虎は、立ち上がりながら 「いや、俺は遠慮しとくよ。 修行なんて野蛮なことは、趣味じゃねぇし」 その瞬間 理瀬さんは、虎を睨み付けて言う!!! 「野蛮などとは心外な!!! 修行こそ、この世で一番の行為!!! さぁ…私が教えてあげる。 紅くん…虎くん。 立派な人間に、生まれ変わるのよ…!!!!!!」
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