前を向くということ

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その瞬間 虎は、理瀬さんに勢いよく言う!!! 「はぁ!!??ふざけんなよマジで!!!! 修行して、立派な人間に生まれ変わりましょうとか、何の宗教だよコノヤロ―!!!! つーか、なにその言い方!!! まるで人を、立派じゃないみたいに言いやがってよ―!!! お前こそどうなんだよ!!! 自分を棚に上げてんじゃねーよ!!!!!!!!」 虎… 自分も修行するハメになると判断したとたんに、修行に対して否定的になったな…。 すると理瀬さんは、顔色ひとつ変えずに 「人間、誰しも未完成のままよ。 貴方たちも、そして私も。 ゆえに、共に精進するのが一番なの。 自分に足りない部分を補えるように」 しかし虎は 「へっ!!!お断りだね!!! なんで今の時代に、自分から苦しむようなコトをしなきゃならねーんだよ!!! 人生、一度きりなんだよ!! なのに、その貴重な時間をなぁ、自分を痛めつけるコトになんか使ってられねぇっての!!! 修行したけりゃ、お前一人でやってりゃいいんだよ!!!」 「あなたのその精神の未熟さこそが、充分に修行する理由になるわよ」 「やだねー!!!修行なんてやらないよーだ!!! そんな真面目なコトなんてやってらんねーよ!!! やーい真面目ー!!! やーいやーい!!!!!!!」 ………う~ん…。 俺は、虎の背後に移動する。 そして… 「だりゃー!!!」 どーん!!! 「どわっ!!??」 俺は、虎の背中を突き飛ばした!!! よろめく虎は、俺を見て言う!!! 「紅…何すんだよてめえ!!! お前だって、修行反対派だろうがよー!!!!!!」
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