前を向くということ

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…チュンチュン… チチチチチチ……… …小鳥たちの声がする…。 朝日の気配。 「まぶしい…」 もう朝か… 起きなくちゃ…。 「…でも…あと5分だけ… むにゃむにゃ…」 どうせ、特にやることも無いんだから、もう少しぐらい寝ててもいいよね……… ぐ~~……………。 …その時…!!! 「紅こらぁあああっ!!!!! 朝ですよ―!!!! 今すぐ起きんかいこるぁあああっ!!!!!!!!!」 「うわぁああああっ!!!!!?????????」 いきなりの怒鳴り声に、俺は飛び起きる!!!! いつの間にか、ベッドの横には 高身長の、金髪イケメンである 虎の姿が…!!! 俺は虎に言う!!! 「虎…だから、何度も言うようだけどさ、なんで勝手に入ってくるんだよ!!?? ていうか、なんで入ってこれるんだよ!!?? この、俺の住むアパートに!! 一応、玄関に鍵かけてあるんですけど!!!」 すると虎は一言。 「ベランダの鍵は空いてたけど」 「開いてたからって、普通そこから入ってこないだろ!!!」 「お前な、油断してると泥棒が入ってくるだろーがよー」 「お前だよ!!!!!!!!」 あーもう、完璧に目が覚めたじゃないかー!!!! 俺は虎に言う。 「…それにしてもさ、朝っぱらからどうしたの? そんな、やる気マンマンな態度… 虎らしくないよ。 朝の虎はいつも、なんか二日酔いでグッタリしてるじゃん…」 すると虎は、予想外の言葉を口にした。 「修行だ紅。 修行に行くぞ」 「………………は?」
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