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次の日、昼休みに俺は食堂のARGUSのテーブルに向かった
俺が食堂に現れると食堂内の雰囲気が変わる
「はぁ…」
この感じ…
「…ねぇ」
「イチ、どうした?」
顔を上げたコウタ
「…はぁ」
溜め息が漏れる
コウタの頬の青あざ
「…イチ?大丈夫か?」
「大丈夫じゃないのはお前らだろ」
睨みつけると全員が俺から顔を逸らした
辺りを見渡せば他の不良たちも顔を逸らす
「…なるほど。俺が関係してんだろ」
「「違っ!…はぁ」」
立ち上がったコウタとメンバーは顔を見合わせて椅子に腰を下ろした
「…誰が動いてる」
「悪いけど言えない」
コウタは頭を抱えてテーブルに肘を突いた
「わかった…」
なら自分で見つければいい
「っイチ」
テーブルから離れようとするとコウタに腕を掴まれた
「お願い…聞いて」
「…何」
「俺たちは嘘はつかない…答えられることは答えるから、自分から危険な目に遭おうとしないで」
コウタの言葉に食堂内が静まり返った
「…わかった」
近くの椅子に座るとコウタは息を吐いた
「何が起きてる?」
「無差別に…みんな襲われてる。相手は…名前はわからない。けど、これだけは言える…アイツらは強い」
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