1422人が本棚に入れています
本棚に追加
「…ん……ヤマト?」
いつの間に眠ってしまったのか
窓の外は薄暗くなっていた
横で眠るヤマトの頬に触れる
「っ~………」
伸びをしたヤマトは俺を抱きしめる腕に力を入れた
「…イチ……」
「…クスッ…ヤマト」
寝言で俺を呼ぶヤマト
…暖かい
「…?」
リビングの方で声が聞こえた
ヤマトを起こさないようにベッドから降りてドアを開けた
『…アッ…アァッ』
テレビから流れる女の声
テレビを凝視するARGUSのメンバーたち
「…何やってんの」
「っ!イチ…いたの!?」
コウタは驚いた顔で振り返った
「いちゃ悪かった?…はぁ…」
焦るコウタを一瞥して冷蔵庫からコーラを取り出した
「遠野も観るか?」
「観ない」
誘ってくるARGUSのメンバーを睨みつけてコーラを飲む
「…」
ちらりとソファを見れば本木が紫煙を吐き出しながらケータイをいじっていた
「…何をしている」
「「!!」」
青筋を浮かべたヤマトが立っていた
「せ…先生…」
ヤマトの登場に焦るコウタとメンバー
「ヤマト」
「…何」
メンバーたちを睨んだままのヤマトに近づいて手を握った
驚いた顔で振り返るヤマトをまっすぐ見つめた
最初のコメントを投稿しよう!