01

7/17
前へ
/459ページ
次へ
「…ん……ヤマト?」 いつの間に眠ってしまったのか 窓の外は薄暗くなっていた 横で眠るヤマトの頬に触れる 「っ~………」 伸びをしたヤマトは俺を抱きしめる腕に力を入れた 「…イチ……」 「…クスッ…ヤマト」 寝言で俺を呼ぶヤマト …暖かい 「…?」 リビングの方で声が聞こえた ヤマトを起こさないようにベッドから降りてドアを開けた 『…アッ…アァッ』 テレビから流れる女の声 テレビを凝視するARGUSのメンバーたち 「…何やってんの」 「っ!イチ…いたの!?」 コウタは驚いた顔で振り返った 「いちゃ悪かった?…はぁ…」 焦るコウタを一瞥して冷蔵庫からコーラを取り出した 「遠野も観るか?」 「観ない」 誘ってくるARGUSのメンバーを睨みつけてコーラを飲む 「…」 ちらりとソファを見れば本木が紫煙を吐き出しながらケータイをいじっていた 「…何をしている」 「「!!」」 青筋を浮かべたヤマトが立っていた 「せ…先生…」 ヤマトの登場に焦るコウタとメンバー 「ヤマト」 「…何」 メンバーたちを睨んだままのヤマトに近づいて手を握った 驚いた顔で振り返るヤマトをまっすぐ見つめた
/459ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1422人が本棚に入れています
本棚に追加