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夜中に目が覚めると隣にいるはずのイチがいなかった リビングにもトイレにもいない リビングに置かれたケータイが嫌なことを思い出させた 「…っ」 部屋を出てイチの部屋に向かおうと階段に向かった 「!……」 様子がおかしいイチが降りてきた 「っ!」 俺に気づいたイチは足を止めた 「どこにいた?」 出来るだけ落ち着いた声を出す 「…ごめん、ARGUSが怪我して帰ってきたから手当てしてた」 「そう…おいで」 手を差し伸べる ゆっくり降りてきたイチは俺の手を握った 「…ごめんなさい」 「いいよ…部屋戻ろう」 髪に触れるとイチは抱きついてきた 「…大丈夫か?」 「平気…もう寝よう」 顔を上げたイチは眉を下げて見つめてきた 手を引いて部屋に戻る ベッドに横になるとイチも俺の横に寝転がった 「…おやすみ」 「おやすみ…ヤマト」 髪を解かして抱き寄せる 息を吐いたイチはすり寄って目を瞑った ARGUS… 寝息を立てるイチを見つめる 「…何があったんだ」 応えてくれないイチの頭にキスをして目を瞑った
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