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体育館に現れたイチが誰かの名前を呼んだ
「っイチ!」
「「!?」」
目の前にいた青髪がイチの名前を呼んだ
何で…イチと知り合い?
篠田と現れたイチは俺と深浪の間に立った
「イチ…なんでそのジャージ着てんの?」
「は?」
「もしかして仁矢に彼氏いるの?」
「……」
スバルと呼ばれた深浪の青髪の発言にイチが固まった
「…コウタ…何が言いたいんだと思う?」
「わかんない」
小声で話しているとスバルに睨まれた
「イチ、ソイツが彼氏?」
「「は?」」
俺を指差したスバルは眉を下げてイチを見つめる
…もしかして
「イチ…コイツもしかしてイチのこと女だって思ってるんじゃない?」
「は!?……おいスバル」
イチの唸り声にスバルの顔が強張った
「お前…俺が女だと思ってんのか」
「え…だって…」
「だって?…ふざけんなよ」
イチの額に青筋が浮かぶ
「スバル…」
「え?…っ!!」
イチはスバルの胸倉を掴む
目を見開いたスバルを睨むイチは溜め息を吐いた
「俺は…男だ」
「え!?…や、だって…」
「ス~バ~ルっ」
未だに疑うスバルの肩に銀髪が腕を回した
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