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イチに土下座するワタルに体育館内が静まり返った
「はぁ…スバル」
溜め息を吐いたイチはスバルの前にしゃがんだ
「スバル…俺は男。わかったか?」
「…わかった」
イチの視線を避けたワタルは床を見つめる
「…スバル?」
スバルの顔を伺おうとイチは手を伸ばした刹那
「っ!?」
スバルがイチの手首を掴んだ
「…スバル?」
「ごめんイチ…俺」
なんか嫌な予感がする
スバルの手がイチの肩に触れる
「男とか女とか関係ない…俺っ」
ヤバっ
「っイ…っ!?」
「イチが好…き!?」
え…何
「え?…え?」
イチは驚きながら耳元に手をやって振り返った
「…本木?」
イチの両耳を塞いだリツヤはスバルを睨んだ
「…何で邪魔する」
「うるせぇんだよ…さっさと向こう行け」
睨むスバルをリツヤは睨みつける
「…お前ら…いい加減にしろ」
睨み合う2人の横にヤマト先生が立った
「とっくに開会式の時間が過ぎてる…並べ」
「「はぁ…スバル行こう」」
つまらなそうに溜め息を吐いた双子がスバルの肩に触れた
「…あぁ…」
リツヤを一瞥してスバルは立ち上がってそのまま深浪の列に消えた
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