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無事に開会式を終え、最初の試合が始まった
医者から止められてる俺はステージ上でバレーの試合を眺めていた
「イチ」
「…ヤマト」
近づいてきたヤマトは俺の横に座った
「さっきの青髪…この前言ってた人?」
「うん。高坂昴っていうんだって」
ヤマトを見つめるとヤマトはまっすぐ俺の目を見た
「…どうしたの?」
「いや…うん…ちょっと良い?」
「?…うん」
ステージから降りたヤマトは俺に手を差し伸べる
その手を握ってステージから飛び降りた
そのままヤマトは俺の腕を引いて体育館から近くの部屋に入った
「っ…」
中にはダンボール箱や掃除道具が置かれてる
物が詰め込まれているせいで部屋の中には外からの陽があまり入って来ないため薄暗かった
「っヤマト…ここヤダ」
「…ごめん、すぐ終わるから」
眉を下げて見つめてくるヤマトは俺の頬に触れた
何か…ヤマト苦しそう
ヤマトのYシャツを掴むとヤマトは俺を抱き寄せた
「…どうしたの?」
「…」
「ヤマト?」
無言のヤマトの背中に腕を回す
するとヤマトの腕に力が入った
「…我が儘言っても良い?」
「?良いけど…っ」
背中が壁に付いた
壁とヤマトに挟まれた俺は身動きが取れなくなった
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