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「「クスクスッ…面白いもの聞いちゃったね」」
壁から離れて体育館に向かう
「どうする?…スバルに言おうか」
「ん~…黙ってた方が楽しめそう」
それにしてもあのイチ…
「「初物じゃないのは残念」」
ドアを開いてスバルとワタルのところへ向かう
「長いトイレだったな…」
視線だけを動かしたワタルに目を細めると溜め息吐かれた
「…校内では問題起こすなよ」
校内では…か
「「じゃあ学校の外にしとこう」」
近くに腰を下ろすとまた溜め息吐かれた
「どうする?…今は警戒心強すぎだし」
「でも声かけなきゃ何も始まらないよ?」
ちらりと入り口に視線をやると2人が戻ってきた
「「…うん…まずは話さなきゃ」」
口角が自然と上がる
「なぁ…イチと一緒にいるあの教師誰だ?」
眉間に皺を寄せるスバルに笑いそうになる
「「遠野大和…イチのお兄ちゃんだって」」
「へぇ…」
安心した顔をするスバル
兄弟だからって何もないとは限らないのにね…
「「本当…楽しみ」」
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