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昼休み、薄暗い部屋に響く物が壊れる音
「っわかった!話すっ!話すから!!」
腕を押さえて息を荒くした生徒に歩み寄る双子は口角を上げた
「「話して」」
「っ頼む…俺が言ったことは言わないでくれ!」
懇願する生徒の前にしゃがんだ双子は目を細めた
「…その情報がどれだけかによるよね」
「ショボいものならいらない」
「っならこれならどうだ?」
引き攣った顔の生徒は口角を上げた
「「ふぅん…」」
「な?この情報なら良いだろ?」
額の汗を拭う生徒は口角を上げる
「「…それだけ?」」
「…ぇ」
「つまんない…」
双子の片割れが立ち上がる
「残念だね…」
もう1人は生徒の肩に手を押いて目を細めた
「そんな…」
どんどん顔が青ざめていく生徒から離れた双子はドアを開ける
外で待っていたメンバーがニヤリと笑って中に入ってきた
「好きにして良いよ」
「…口割らないようにしてよ」
頷いたメンバーに微笑んでドアを閉めた
すぐに聞こえてきた悲鳴に双子は口角を上げる
「どうしよう…俺我慢できない」
「クスクスッ…スバルには悪いけど…やっぱ俺たちも遊びたいよね」
双子は顔を合わせて目を細めた
「「探しに行こっと」」
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