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男子校だと気づかない
コウタも本木も共学に通ってたら今頃彼女が出来て…
「…あれ?」
本木って彼女いるんじゃなかったっけ?
「イチ?」
「…スバル」
ペットボトルを口に運ぼうとした格好のまま俺を見つめるスバルはすぐに笑顔になった
「何してるの?」
俺の横に立ったスバルは窓の外を眺める
「あ…揉めてるね」
「うん…せっかくの親睦会なのに」
そういえばまだ深浪の友達と話してない
何時もウザイくらいメールしてくるのに…
「イチ…」
「ん?」
スバルの方を振り向く
スバルは窓の外を睨みつけていた
その視線の先には本木とコウタ
「あの2人とどういう関係?」
「あぁ…コウタは寮で同室、本木はクラスメイト」
説明するとスバルの手が俺の肩に触れた
「それだけ?」
「…どういう意味?」
「どっちかの事…好きとかじゃないよね?」
何でスバルはそんな事気にするんだ?
「…イチ?」
「あぁ、ごめん…」
好き…か
「そうだね…」
「え?」
目を細めてスバルを見つめた
「大切。…2人とも、俺を支えてくれる」
「っ…イチは何に縛られてるの」
「え?っ!」
肩に触れるスバルの手に力が入る
スバルは俺を壁に押しつけた
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