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眉間に皺を寄せたスバルは手に力を入れる
そのせいで肩にスバルの爪が食い込んだ
「イチは…自分が今どうしたいか、何をしなくちゃいけないか、わかって行動してる?」
スバルからは想像できない言葉がスバルの口から跳んでくる
「俺にはイチが何かに縛られてるように見える。今のイチは空っぽみたい」
「っ俺は自分に正直になるって決めた」
「正直になるのと、全てを受け入れるのは違う」
まっすぐ見つめてくるスバルは肩から手を離して俺の頬に触れた
「結局…イチは自分の気持ちがわからないんでしょ」
「っ…何でお前にそこまで言われなきゃ「好きだから」
…え?
「今朝、邪魔されたからもう一回言う…イチ」
一度視線を外したスバルは息を吐いて顔を上げた
まっすぐ俺の目を見つめるスバルは真剣な顔で口を開く
「俺は、性別とか関係なしにイチが好きだ」
「っ!」
「友情とかそんなんじゃなくて…恋愛対象としてイチが好き」
う…わ
一気に顔が熱くなる
「イチ…顔真っ赤」
「っだって…直接言われた事なくて…」
驚きと恥ずかしさで速くなる鼓動
Tシャツを握り締めて俯いた
「好きだよ」
「っ!」
耳元でスバルの声が響いた
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