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礼を言ったイチは嬉しそうに笑った
「心配してくれて…一緒にいてくれてありがと」
「…イチが望むなら俺はずっとイチのそばにいる」
「っ…」
驚いた顔で見つめるイチの額に口付ける
「俺は…いなくならない」
真剣な顔で言えばイチは目を細めた
「ありがと」
イチの腕が首に回る
目を細めたイチは俺の頬に口付けた
「俺ね、自分に正直になることにしたんだ…自分の気持ちに嘘つかないで、ちゃんと…」
目を瞑ったイチは傷に触れた
「ちゃんと誰かを………」
「…イチ?…イチ~…おぉい…」
「スー…」
寝息を立てるイチは寝返りを打った
「はぁ…着替え終わってないし…」
俺はベッドから立ち上がってイチの部屋着を取り出した
ベッドに戻って制服を脱がす
「っ…」
イチの体に貼られたガーゼ
イチはあぁ言ったが俺は許せなかった
イチ…
「…好きだよ」
誰よりも近くにいたい
他の人に触らせたくない
他人と同じなのは嫌だ…
イチに服を着せて、俺はネクタイを外した
寝息を立てるイチの横に寝転がって髪を解かす
「…ん」
すり寄ってくるイチを抱きしめて瞼を閉じた
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