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街中を歩いて、人に見つからないように裏道に入る。
「憐、仕事か?」
丁度その道に居た、同じ所属の塊[かい]と出くわした。
「まだ下見に行くとこ。
お前、何やってんだよ」
「仕事帰り」
「白昼堂々と。物好きめ」
俺は横をすり抜けて、目的の場所に向かった。
俺よりも年上の塊だが、俺と同じ時期に殺し屋になった。
俺たちの殺し方は、例えるなら忍者。
死体は残さず、姿は見せず、情報収集が必要なら脅す。
忍び寄って、獲物を捕らえて、食らい付く。
そんなやり方を繰り返すだけ。
何のためにこんなことをやらなきゃならないんだ。
そう思ったことは何度もある。
でも、やらなきゃ生きていけない。
もしも、殺し屋のルールを破れば、即殺される。
1、躊躇せず殺せ。
2、相手と親しくなるな
3、恋等不要
4、自分のことを名乗るな
5、もし正体がばれたなら、自殺しろ。
6、5が出来なければ、仲間同士で殺せ。
他にも色々ある。
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