惣次郎の秘密

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「こないだ女の子いじめてたやつがいて、こてんぱんに成敗してやったのね。」 お、おぉ・・・。 流石僕の奏。 男にも手加減なし。 あれ、違うな。 「で? そいつから果たし状が来たと?」 「そうなの!! でも今から姉様来るじゃない?」 姉様は試衛館で薙刀を習うついでに奏に礼儀作法を教えている。 せっかく女の子なんだから刀ばかりじゃ可哀想だ。と言うことで奏に有無を言わさず、始めたらしい。 今回の助けては大方果たし状の方を片付けといてって話だろう。 「わかったよ、手伝う。」 「本当に!! スッゴい助かる!!」 僕は早速果たし状の場所に向かおうと立ち上がるが、奏は館に入ろうとしない。 むしろ回れ右をしてもと来た道を帰ろうとしていたのだ。 「ちょっ、奏!?」 「じゃ、よろしくね。 お・稽・古!!」 ・・・
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