惣次郎の秘密

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お稽古って・・・ 「僕が奏になって礼儀作法をやれと!?」 てことはさ、あのキラキラの女物の着物を着ろと? 「・・・。」 なんてこったい。 僕は暫くそこでこれからどうしようかと試行錯誤していた。 どうしようか・・・。 いっそのこと姉様に本当の事を言ってしまおうか。 自業自得だし? よし、そうしよう。 さてと、暇になっちゃったなぁ。 土方さんでもいじめにいこうかなぁ。大人しく稽古してようかなぁ。 僕は奏との約束なんてすっかり忘れ、このあとの過ごし方を考えていた。 結局僕は道場へ行って稽古をすることにした。 道場に一人、竹刀が空を切る音と僕の息づかい以外は何も聞こえない。
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