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「ふぅ、少し休憩でもするか。」
道場を出て軽く水浴びをしようと井戸へ向かった。
上の着物を脱ぎ、濡らした手拭いで汗を拭いていく。
ひんやりとした手拭いは火照った体を冷やしていく。
「あー!!
いたっ!!
かっちゃん!!こっちだ!!」
ん?
あの声は・・・
うわっ・・・
土方さんか。
うるさいなぁ・・・。
「ん?おぉ!!
惣次郎、探したぞ!!」
「あれ、近藤さん。
どうかしたんですか?
今日の夕飯の買い出しの手伝いですか?」
土方さんは無視で。
これ基本。
すると近藤さんは何だかいたたまれないような、申し訳無いような顔になる。
「奏はどこにいる・・・?」
えー・・・
僕じゃなくて奏に用事ですか。
「何か、決闘だって言って近所の子達とどっか行きましたよ。」
その瞬間、二人の顔は青ざめた。
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