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コートに辿り着くと葉山君は最初に口を開いた。
「今からミニゲームをします。あなた方のフルメンバー+交代一人で私から1ポイント取れたら、私は身を引きましょう。しかし、もし私が10ポイント取った場合には……」
葉山君は右手の人差し指を銃口の様に亮輔君に向けてこう言い放った。
「あなたには、キャプテンの座からは降りて貰いますよ……」
信爾君は怒りで顔を真っ赤にしている。
「随分、嘗められたもんだ……良いだろう!」
亮輔君は頷きながら了解した。
「では始めましょう」
代えは信爾君だ。
全員が位置に着く。サーブ権は葉山君だ。
ボールを高く投げる葉山君。
ダァ-ン
「なっ……!?」
インパクト時が見えない……
ボールは僕と一也君の間を綺麗に通過した。
ニヤリと笑う葉山君。
「まずは1ポイント……」
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