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俺の目の前には、にこにこと可愛らしく笑う、小柄で華奢で何よりアイドルか何かのように綺麗に整った顔のツインテールの女の子が立っていた。
「あ!章ちゃん!何してんの! 」
「あ、まるっ。この人となぁ、ちゅうしててん。」
「はぁっ?!大蔵、くんですよね?すいません、章ちゃんが…」
「あ、いや、あ、はい、」
テンパり過ぎて何が何だかわからん。まると呼ばれる人の話も今は耳に入ってこない。
「章、この人気に入ったぁっ!えっちしよぉ?」
椅子に座って固まる俺にむぎゅっと抱きつき上目遣いでそんなことを言うその子。思わず頷きそうになると、
「こら!章ちゃん!すいません!気にしないで下さい!この子変な子なんです!」
そう言って、その子を肩に担ぎ足早に教室から出っていった。
最後に聞こえたのは、
「のっぽさん、またくるねぇ。」
舌足らずなあの子の再会を意味する言葉やった。
ふわり、…(甘い嵐の予感、)
end.
、
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