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「んで、一年後にはこの洋館を捨てて所有者は逃げようとしたらしいんだけど、その途中で階段から足を滑らせて館内で転落死しちゃったそうよ!」
以前の館の主に起こった不幸を、蓮美はあっけらかんと語った。
そしてここからが本番だと言わんばかりに、重々しく口を開く。
「でもその時現場に居合わせた人の話によると、所有者はまるで誰かに突き飛ばされたみたいに階段から落ちたんだって……!」
限界だった。
「ひゃぁあああっ!」
僕は文字通り飛び上がると、かばりと彰吾に抱き着いた。
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