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彰吾は僕を落ち着かせるように、ぽんぽんと柔らかく背中を叩く。そしてきゃらきゃらと笑いさざめく女性陣を軽くひと睨みすると、
「もうその辺で勘弁してやって?」
窘めるように進言した。
「だってぇ~!」
「面白いんだもん!」
彰吾に注意されても全く懲りた様子を見せず、彼女達は不満げに唇を尖らせる。
それを軽く苦笑で流すと、彰吾は 「どっこいせ」 と妙に年寄り臭い掛け声と共に腰を上げた。
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