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「じゃあ、俺達は晩飯の支度に行って来ますか!」
そう言って、首に僕をぶら下げたまま立ち上がる。
最初の取り決めで滞在初日は男性メンバーが、翌日は女性メンバーが。それぞれ日替わりで食事を担当する事に決まっていた。
「男の手料理、期待してるわよ!」
「よろしくねぇ~!」
「期待しないで待ってるわ!」
体に僕を張り付けたまま移動する彰吾の背中に、三者三様の声援が掛けられる。
それに軽く手を振って答えながら、彰吾は僕一人分の体重が増えた事など感じさせない足どりで部屋を後にした。
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