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料理人だったのは加賀ではなく彰吾なのだが、蓮美を見てだらしなく頬を緩める様を見て口をつぐんでおく事にした。
因みに、夕食のメニューはクリームシチューになった。
何度もクリームソースと連発する加賀に洗脳されたのか、彰吾は鍋一杯のクリームシチューを作っていた。
加賀がその料理の腕前を発揮した結果、大量の野菜屑が出たので具材として再利用される事になったのだ。
台車に乗せて運ばれて来た寸胴から、加賀が畏まった態度でそれぞれの深皿にシチューを盛り付けて行く。
どろりと白濁した液体の中に浮かぶのは、大量の玉葱。そして人参とジャガ芋に、豚肉や牛肉と白菜だ。
そこにツッコミを入れてはいけない。
決してカオスとか口に出して言ってはいけない。
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