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僕は閉じたばかりの両目を開くと、慌ただしく周囲を見回した。
しかし、相変わらず室内には自分以外の人影は見当たらない。
窓から射し込む月明かりに照らされて、絨毯の上には家具の四角い影だけが伸びている。
やはり気のせいだったのだろうか。
僕はサイドボードに手を伸ばすと、照明のスイッチを入れた。
明かりの濃度を調節して、ベッドサイドのスタンドライトだけを点す。
オレンジ色の小さな光が辺りを包み、それに安心して僕は再び布団の中に潜り込んだ。
するとその直後。
どしりと何かが下半身に落ちて来た。
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